その10/清進洞あたり、『清進屋』のヘージャンクク

なんと今回は海を渡り韓国へ!
酔い覚ましに利く、あるいは迎え酒に最適な
アテがあるそうな……。

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ひどく飲み過ぎてしまった翌朝、あるいは遅い朝、つまり昼間あたり。
何を食べるか、あるいは何を飲むかは議論が多いにわかれるところだ。
ある人はミネラルウォーター。ある人は喫茶店のべたべたナポリタン。
のんべい横町の華・かよさんは、カツカレー、またはカツ丼らしい。
僕は圧等的に韓国か、インド系の辛さでアルコールを追い出す。

さてさて、肉もとことん食うし、酒も浴びるほど飲む韓国人諸姉諸兄、
さすがに飲んだ翌朝御用達の食い物というのが、ちゃんと存在する。
「清進洞」は、「チョンジンドン」と読む。京城鐘路区の繁華街ど真ん中。
そこにある『精進屋(チョンジンオク)』は、なんと24時間営業だ。
儒教の国は、のんべいに優しいのだろうか……。
場所も分かりやすく、100人は入れるから、いつでも座れる。

問題のブツ、「ヘージャンクク」は最後のクを小さく発音してほしい。
漢字で書くと「解腸湯」、腸を解毒してくれるスープというわけだ。
無造作にぶち込まれたセンマイ、もやしなど各種の野菜類。
そして、主役を務めるのは「ソンジ」と呼ばれる牛の血を固めたもの。
オーダーが入ってから固められる「ソンジ」は、プニュプニュしている。

はてさて、私のテーブルをよーく見てほしい。特に右のあたり。
そそっと鎮座する美しいボトルは、「チャミッソル」。韓国焼酎である。
そう、食べてるそばから身体が回復して行くから、即また飲める!
日本で言うところの迎え酒を、さらに発展させた健康なお姿(?)だっ。
実は店を見渡すと、そんな豪傑がたくさんいて、実は飲み屋状態。

身体にとってもいい、二日酔いの良薬である「ヘージャンクク」。
そこに韓国語の酒である「スル」を足して、「ヘージャンスル」。
なんと! ちゃんと、そんな言葉が存在してしまうほどポピュラー。
恐るべし大陸の人、恐るべし肉食国民。さすがであります。
これじゃ、サッカーなんて、負けて当たり前かなと思う迫力。

で、肝心の味の方ですが、良薬口に苦し。まあしかし、まずくはない。
ただ、まわりの先輩方に習い、ご飯をぶっ込んでクッパ状態にしたとき、
白いご飯と、どす黒い血のかたまりがどうにも怖過ぎるので、
やっぱり、お醤油国民、農耕民族の日本人はスープのままがいいかも。
もちろん、もつ鍋好きなら、お代わりしたい人もたくさんいるはず。

ソウルに行ったら、思い切り、浴びるほど酒を飲もう(どこでもか)。
そして、そのまんま「ヘージャンクク」を食べつつ、また飲もう。
元気が回復したら、10分も散歩すれば書生横町が待っている。
できたての「ドンドンジュ」が、のんべいたちを待ちわびている。
おーっと、「ドンドンジュ」、「ドンジュアン」ではない、酒である。
この謎については、また後日、ゆっくりとレポートいたそう。

なお、テーブルのキムチ類はすべてフリー、お代わり自由。
ポーッとする頭でストリートに飛び出せば、素肌美の女性たち。
目が合うとみんな満面の笑顔、日本のねぇちゃんに見習って欲しい。
そろそろ次の店に繰り出そうか、それともモツでもいただくか…。
「ヘージャンスル」の効果てきめん、酒飲みの強い味方、韓国にあり。


なぜ韓国に行ったのか。なぜソウルで浴びるほど飲んだかについては、一切書かれていません。謎だらけの森さんであります。(T.T.)


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