その19/一銀通りあたり、『あんつく』の「なーべらんぶしー」

やっぱりリターンしました。再び、沖縄。
いちばん食べたいのになかなか出会えない
沖縄の家庭料理が、本日のアテ!


TTATE19.JPG


長寿の国と言われた沖縄が、濃い味と油まみれになって久しい。
そんな中、昔ながらのダシがきいた薄味にはなかなか出会えない。
予約が取れないことで有名な山本彩香の店は、通うにはちとお高い。
笑味の店は大宜味村なので、これまた通い続けるには遠過ぎる。
と、なれば最後の砦は国際通りから近い、『あんつく』しかない。

定食屋でも出会えない、居酒屋でも出会えない、沖縄の家庭の味。
いちばん食べたいのに、なかなかみつからない味がここにはある。
東京に乱立する偽物だらけの沖縄料理屋の方、少しは見習って欲しい。
ここに来れば一通りの沖縄家庭料理を、おいしく味わうことができる。
「なーべら」とはヘチマ、「んぶしー」とは味噌炒め煮のことだ。

「いりちー」も同じく炒め煮だが、乾物や根菜を使い、煮詰める料理。
「んぶしー」の方は果菜類を使うことが多く、煮汁が少し残る程度。
チャンプルーは、野菜を中心に複数の具を入れ、必ず豆腐が入る。
シンプルに豆腐が入らない場合は、「たしやー」と呼び、ややこしい。
調理法の説明はそのくらいにして、「なーべらんぶしー」のお味である。

ふわふわとしていてジューシーなヘチマに、味噌の味が絶妙に合う。
泡盛のアテとしても、ご飯のおかずとしても、どちらでも最高の味だ。
ちなみに『あんつく』は、大食い天国沖縄にしてはポーションが小さい。
だから、いろいろなものをつまむことができて、酒飲みには嬉しい。
「くーぶいりちー」(昆布の炒め物)や「とーふぬかしい」(おから)をつまみ、
最後は「ふーちばのぼろぼろじゅーしー」で〆、メシにしてもいい。

「ふーちば」はヨモギのこと。「ぼろぼろじゅーしー」は雑炊である。
ちなみに、「ぼろぼろ」がつかないときは、普通の炊き込みご飯。
沖縄の豊富な食材を覚え、料理の名前を覚えながら島酒を飲む。
豚タンを使った「あんつく特製炒め」もいいし、すぬい(モズク)も、
シンプルな「そーみんちゃんぷるー」も、とにかく全部が旨い。
そして、あっと驚く明朗会計、沖縄の長い夜は始まったばかりだ。


独特の名称は、たぶん簡単に覚えられません。やっぱり沖縄って興味深いですよね。(T.T.)


リンクフリー  ・ プライバシーポリシー ・ お問い合わせ ・ 運営会社