その22/東名川崎インターあたり、『綾』の「てんぷら」

アテの在りかは妖しいネオンが揺れる巷だけじゃなく、
おだやかな灯りがともる我が家のそばにもある。
匂いをかぎつけたらどこへでも。今日はうどん屋さんから!


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蕎麦屋で酒を飲むと、粋だねぇなんて言われたりもする。
しかし、うどん屋で酒を飲んでも、誰からも尊敬されない。
まぁ、適当なアテがないせいもある。
しかし、酒は置いてある。てことは禁止じゃない!

東名川崎インター近くの『綾』は、おそらく関東一うどんがうまい。
名店『あたりや』で修行し、讃岐流にセルフのてんぷらも充実。

竹の子や昆布、カボチャにコロッケ、巨大なゲソ天、半熟卵。
竹輪天の穴にはマヨネーズ! ジャンク魂をワシ掴みにしてくれる。
ソースをダブダブとかける。冷えたてんぷらには絶対ソース !
そんな人はみんな僕の味方だ。で、こうなったら缶ビールでしょ。
店主八河さんのうどん作りを見ながら飲む。最高の時間。
小麦粉は緑アヒル、醤油もイリコも全部、讃岐産にこだわる。

まだまだ、それだけではない、うどんの生命線は水そのものだ。
なんと『綾』では、丹沢の蔵本まで仕込み水を汲みに行っている!
店内のアイスクーラーの水もそれ。みんな思わずお代わりする。
丁寧に作った出来立てのうどんを洗う水もシーガルフォーの浄水。
おっ、そろそろうどんが茹で上がる、まずは「しょうゆ」を注文。
ちなみにここ、小300円、大450円。値段も讃岐な設定に涙!
てんぷら/フライだって、100円で15種類の自己申告制だ。


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どうです、このピカピカの出来立て感、見るだけでも旨そうっ。
ぶっとくて長い腰のある麺は、エッジが立ってねじれている。
汁なしの「しょうゆ」はアテにも最適。柚子エキスとてんかす、
讃岐産のダシ醤油を回しかけ、一気にかっ込む。喉がうれしい!
これはなんだろう。食感と言うより、咽喉の至福感。うっとり。
“サキツミ、サキツミ・ディープ!と、故JBの声が聞こえる感じだ。
もちろん、ここに来て一杯で帰るわけにはいかないだろう。

次は辛抱たまらんイリコ出しを堪能するために汁物と行こう。
「ひやあつ」を注文。水でしめられたうどんと極上のおつゆ。
イリコのえぐみがまったくなく、おいしさだけを引き出している。
見るとカウンターの中では、ネイルアートな指を操りながら、
バイト女子がイリコの頭と臓物を除去中。イリコになりたい。
自宅からいちばん近いうどん屋が関東一、こんな贅沢はないわい。
うどんも、店主夫婦もバイト女子も美しい『綾』、たまらん。

うどんとてんぷらで飲める、というのも一種の特技じゃないかと思います。しかし、うどんが旨そ!(T.T.)


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