その31/浅草寺裏あたり、『正直ビアホール』の「お持ち込み」

世間は黄金週間に突入。民族大移動が盛んななか、
この時期だからこそモリさんが勧めるのは
庶民の町、浅草。持ち込み大歓迎のビヤホール!


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ゴールデンウイークに海外なんぞに出かけるなんて野暮。
混んでる成田なんかはうんざり、迷わず浅草に行きなさい。
お金のある方は京都でもミッドタウンでも行って下され、
我ら庶民は、やっぱり浅草、なぜ行くかって? そりゃあ、ね、
どこに行っても出会えない、最高のアテにありつけるからさ。
贅沢なアテは金を積めばいい、しかし、浅草だよ、ここは。

究極のアテの、少なくともひとつの到達点がここにある。
それはつまり、常連客たちの心ある「お持ち込み」である。
ビアホールの主役はビール、だから美味しいビールを出す。
アテが欲しけりゃ、どんどん自分たちで持って来なさい!
ビアホールと言っても、すごく小さな店内は笑顔でいっぱい。
ひとりひとりの背中に一個ずつ、道路に向けドアがある。
主役は老いてますますエロかわな美人、ママの会話だ。

もちろん、ここんちにもアテは一応あることはある……。
定番は手渡しの6Pチーズと、手渡しのキュウリ一本。
納豆ひとパックというのもある、そのまんま、である。
たまにおバカな客が質問する「どうやって食うの?」
「パック開けて食べるのよ、知らないの食べ方?」
文句は言えない、ここんちのアテはサービスである。
ビールはとにかくうまい、僕的には日本一のビールだ。

サーバーは今も氷で冷やされ、常に適温が保たれる。
実はここ、初めて生ビールを出した店だという噂もある。
実に飲みやすいが、別にアルコール度数が低いわけじゃない。
だから、どんどんいい気持になってると、右から、左から、
次々と、常連客たちの「お持ち込み」がまわって来る。
後で行こうと思ってた「純レバー」もすでに出現する。
帰りに食べようと思った「関根の肉まん」も出て来た!

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レトロな、というより昭和23年創業そのまんまの店内、
実はここ、可愛い女性たちの姿もちらほらと目立つ。
一日中、つっこみっぱなしのママの話芸(?)をアテに、
持ち込みの品評会が続く、まずいと忌憚なくけなされる。
「ハーイ、次はイケメンよお!」ママの声が響き渡る。
どうやら、池袋デパ地下の行列もののメンチカツらしい。
やばい、ビールに合い過ぎる、たまらん、もう一杯!
日本一のビールとお金で買えないアテ、浅草の至宝なり。

たぶんモリさんの最高のアテは、いろんな意味で女性だろうと、しかしこれは推測の粋を出ていない憶測ですけどね。(T.T.)


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