藤波直子 Fujinami Naoko
ナオちゃんです。彼女は、2004年トライアル世界選手権チャンピオン、藤波貴久選手の奥さん。
モデルさんみたいにかわいいでしょ。あんまりキュートなので、スペインの自宅の近所のオバチャンたちは、ナオちゃんが子供を抱いていると「?」マークを浮かべるそうです。
彼女とは、貴久くんと結婚する2年くらい前に会いました。その当時から二人はともに世界選手権を回っていました。
笑顔の素敵な娘さんでね。貴久くんといっしょにオートバイに乗っていて、僕がすてんと転んだのを遠くで見て大笑いした顔をいまでも覚えています。
物怖じしないというか、マイペースというか、どことなくふわふわしているようで、そのくせ芯は強い。だから、いろんなすれ違いで苦労しそうな海外生活をあっけらかんと過ごせるのかもしれない。そういう女性です。
今年(2006年)の6月に、栃木県のツインリンクもてぎで開催された日本グランプリ。久々に帰国した貴久くんは、実は過去最悪と言っていいほど体調を崩し、しかも開幕直前には指を骨折していて、無事にレースを終えられるか周囲は大いに心配していたのでした。
そんななかナオちゃんは、僕に四葉のクローバーを見せてくれました。
「一昨年も見つけたんですよ」
一昨年は世界チャンピオンになった年。日本グランプリでも見事優勝しました。
「あのときはきれいな葉っぱだっけど、今年のはよれよれなんです」
果たして貴久くんは、日本グランプリ開催以来、はじめて表彰台を逃しました。けれど、厳しい戦いのなか、最後まで走りきった。
暗示、というほかにないでしょ。貴久くんは、その後に行われた4レースで3勝を記録。体調もなんとか持ち直して、再びチャンピオンになるため歯を食いしばってる。
四葉のクローバー、かなり効いてます。よれよれ、というのが泣けますね。
「前半で勝てなくたって、残り全部勝てばいいんでしょ?」
くりっとした瞳でさらっと言いのけるナオちゃんなのでした。
僕は彼女のファンです。
追伸:目下、僕の最大の努力目標は、藤波夫妻の愛娘、夢奈(ユメナ)ちゃんと仲良くなること。顔を見て泣かれると、ほかのどんなことよりヘコみます。 |