六本木泰彦 Roppongi Yasuhiko

名字がイカしてるでしょ。コンテンツタイトルも、迷わずそこからいただきました。

ギター界の王様、マーティン・ギターをこよなく愛する人々のために設立された、『MARTIN CLUB JAPAN』会報誌専属フォトグラファー。楽器メーカーの広告写真を撮っていた関係で抜擢されたそうです。

とは言え六本木さん自身は、楽器演奏がほとんどできないらしい。ギターも弾けないんだって。だから、楽器愛好家ではなく、純粋に写真家としての目で被写体をとらえてる。

優れたカメラマンというのは、被写体に左右されません。それは、ギターをギターに見えないような撮り方をするという意味じゃない。そうではなくて、ギターの美しさ(ときには醜さ)は人によってさまざまだから、わざわざ写真にして表現するなら、独自の観点、つまり自分なりの目線を持って伝えないと、見る人の心を動かすことはできません。

という理屈は、カメラマンを仕事にしている人ならみんな知っていること。優れたカメラマンは、それを理屈ではなく感覚で実践できちゃうんですね。悪く言えば、考えて撮ってないんです。来た球を打つことになんの躊躇も持たない。よく言えば、動物的感覚を生まれながらにもった天才です。

被写体に左右されないということは、被写体を差別しないということでもあるんです。『六本木写真館』で六本木さんが書いているコメントに登場する「つかさ兄さん」。彼は、黒澤楽器店の社員で、『MARTIN CLUB JAPAN』の代表の福岡 司さんですが、六本木さんの写真についてこんなことを言っています。

「安いギターでもカッコよく撮っちゃう。そんなふうに撮られると、高いギターとの差がつかなくて、商売するには困るんですよねぇ」
六本木さんらしいなあ。

無口なんですよ。しかもシャイ。撮影中だって、被写体をほめそやすようなセリフは一切口にしない。なのに、みんな素敵な表情を見せる。

魔術師ですね。魂を抜く方法を知ってるのかもしれないなあ。






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