山内美貴 Yamauchi Miki

ヤマウチさんは、僕の担当編集者です。2010年7月時点で、もう4年も面倒を見てもらっています。ひとりの担当者とひとつの企画でこんなに長く付き合った人はいませんね。奇特です、いや彼女がね。

エイ出版社に『リアルデザイン』という雑誌がありまして、創刊とほぼ同時にはじまったインタビュー企画「僕らのプロダクト」が、まさしく僕らの共同制作物です。
はじめて会ったときのヤマウチさんは、出版社に入って入社2年目だったのかな? なんだか堂々としていました。物怖じしないというか、無駄にしゃべらないというか、もちろん20代前半の若さだから初々しさはあったけれど(いや、いまはないとか比較の問題でなく)、性根が座った子だなあと思ったんですね。

しかし、そう見えていたのは表面だけだったらしい。内心は、得体の知れないフリーランスの僕に対して、緊張という名の怯えを感じていたそうです。ま、そりゃそうかもね。

「電話を切った後、泣いたんですよ。会社で泣いたの、2度目です」
小柄なわりには落ち着いた声で、ずいぶん後になってそう言われました。そのときのこと、覚えてるんです。何かの行き違いで、僕への連絡が遅れたかなんかだった。それは困るよと、僕としては理路整然と、しかもできるだけ優しく伝えたつもりなんですね。だけどヤマウチさんがかぶせてきた。ちょっとムキになりつつ。だもんで僕も重ね返した。ちょっとムキになりながら、大人気もなく。

「指摘が正しくて、言い訳している自分が悔しくて」、泣いたんだって。カワイイでしょ。けれどそんなふうに見えなかったもんだから、告白されたほうはショックですよ。
ただね、僕だってただの文句ジジイじゃないから、言うべき人にしか然るべき指摘はしないんです。今後も仕事をしたいから、そう言う。それはたぶん彼女もわかってくれていたと思います。その件に関して聞いてはいませんが……。

ヤマウチさんは現在、僕と同業のフリーランス・エディター。立派になったなあ。でもって『リアルデザイン』のインタビュー企画は、フリー同盟によって継続しています。取材対象者を探し決定するのは彼女です。いつもいい仕事してます。

デザインがつなぐ僕らの縁。彼女の身の回りにある楽しいカタチ、いろいろ紹介してくれます。









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