銀座線が来る!
ご存知、銀座線です。オレンジがキーカラー(っていうのかな?)。
この銀座線、他の地下鉄に比べるとなかなかにユニークです。
まず、「乗り入れ」なんてもんをしていない潔さ。あっちは浅草、こっちは渋谷。きっぱりと電車止めで線路が完結しています。ちょっと飲みにこない? なんて誘われても「いや、結構です」てな感じがきっぱりします。
これ実は、銀座線の車両幅が他の路線のものよりも若干狭いため、という物理的な理由にもよるものらしいです(昔、鉄道好きな友達に聞いたので、真偽は確かでないですが)。
そして、その両端が浅草と渋谷、というのも良いです。伝統←→若者集中(いささかステレオタイプだけど)という両極端さ。ですから、同じ銀座線ご愛用者でも、その捉え方はかなり違いますよね、きっと。
「おお、浅草通ってる日本でイッチバン旧いやつね」という方や、「渋谷から表参道抜けてくおしゃれ路線よ」という方が、同じ椅子に座って毎日東へ西へ横向きに移動しているわけです。
こんなに純潔なのに極端な二面性……、複雑です。
こういうブランドがこれから流行ったりするとおもしろいですよね。ブランド自体は、受け取り方はご自由に、なんてしれっとしているのに、ファンの捉え方は極端に違っていたり。でもやっぱり好きって、なんだかかなりの手練な女性のようにも思えて来た。
そう言えば、僕がこどもの頃には銀座線って走っている途中で車内の電燈が切れたりしてましたよね。あれは、路線途中で電源供給路が切り替わるためだったそうです。そうそう、なんだか他の路線に比べると薄暗い印象もありました。
そんな、ちょっと覗くと底なしの井戸のような深さのせいか、村上春樹さんの短編などにもたびたび登場します。確か。

