ブランドの言葉たち #3

『みんな、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。みんなと同じ格好をしなかったからよ』
 by ココ・シャネル

ココ・シャネル(1883年8月19日-1971年1月10日)。言わずと知れた"シャネル"の創業デザイナー。本名はガブリエル・ボンール・シャネル。「ココ」とは歌手を目指してキャバレーで唄っていたときの愛称なんです。もはや彼女自身がブランドである、と言っていいかもしれませんね。

近年、彼女の人生をテーマにした映画が相次いで制作、公開されたのでご存知の方も多いと思いますが、とても苦労人です。かつ、情熱的。

実はこの、苦労をしている、そして情熱的、というのはビジネスで成功するキーワードでもあったりします。

貧しい家庭に生まれ、母を早くに亡くして修道院に預けられたシャネルはそこで修道女たちのファッション、つまり「そぎ落とされた黒と白の世界」で多感な時期を過ごします。そうして、色とりどりの華やかなドレスで着飾った上流階級と自分の住む世界を彼女なりの視点で比較し、新しい女性のあり方を描いていったのです。

「かけがえのない人間になりたかったら、人と同じことをしていてはダメ」という彼女の言葉も、厳しい競争を(ビジネスのみならず人生そのものにおいても)生き抜いてきた彼女が、自分の人生を賭けて発見した真理でもあるように思います。

同じようなことを言う人は多くいますが(多分あなたの近くにも、ね)、それを彼女が言うと説得力が違います。 

人とは違う、自分のやりかたで自分の顔を作る。ブランドを創った先人達も苦労していたんです。逆から言うと、苦労してこそブランドになる資格が生まれる、くらいに思った方がいいですね。ボクたちも、たまにはそんなことを考えてみるのも大切なことだと思います。
うーん、難しいことですけどね。大切なことです。

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今回の写真は、今年の初夏に行ったパリの写真です。あの時、一緒に花火を見た人たち。泊まったホテルの気さくなconcierge。カフェのギャルソンたちの今日に思いを巡らせます。

暴力によって自分を変えることができるほど、人間は愚かでも、賢くもありません。ボクが今、思うのはそれだけです。その思いを、ボクが尊敬する人々の言葉に沿って、どう活かしていくのかを考える日々です。「違うことを認める」という言葉は、そのまま、まさに今の時代にこそ求められる価値観だと思います。

R.I.P.
次回は、シャネルの別の言葉から、ブランドをつくるための大切なヒントを紹介します。


石澤昭彦さんのブログ
『Latte in Fresh』

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