ブランドの言葉たち #4

『私は、流行を作っているのではない。 スタイルを作っているのよ』
by ココ・シャネル

明けましておめでとうございます! って......明けちゃいましたね......。なにやら怒涛の年末で、随分と前回から間が空いてしまいました。
ごめんなさい。 

さて、シャネルの続きですが、なにかを始めようということの多い年の初めにふさわしく、「スタイルを作る」という彼女の言葉の背景を紹介します。
女性たちをコルセットから解放し、ブラックドレスを喪服であることから解放し、そして"シンプル"というコンセプトを女性のファッションに持ち込んだのがシャネルです。パブロ・ピカソをして「ヨーロッパ一センスのいい女性」と言わしめるほど、彼女自身がファッショナブルでもありました。やれやれ、すごい。スーパーウーマンです。

ただ、彼女自身は「売れる服を創ろう」、あるいは「とにかく人と違ったことをして目立とう」と思ってそのような"革命"を起こした訳ではないのです。
前項でご紹介したような彼女の生きた道筋を考えると冒頭の言葉の重みが分かってもらえるのではないでしょうか。ここでシャネルが言う「スタイル」とは、ファッションのそれではなくて"生き方"そのものなんです。そしてそれは、女性の生き方だけではなく、その女性たちから離れて生きていくことなんて(当然!)出来ないオトコたちの生き方を変えることでもあった訳ですよね。 

現代では、ビジネスの世界でも、「ブランド」になるための必要条件として"ビジョン"を持つことがとても大切です。"ビジョン"とはなにか?
それは、自らが存在することによって、世の中に、そこに生きている人たちに何をもたらしたいのか。
ものすごくシンプルに言うと、それが"ビジョン"です。
そうなると、ビジョンって、政治にも必要だし、生き方そのものにも必要なんだ、って気になってきますよね。 

ココ・シャネルのビジョンとは、美しい服を生み出すことではなく、生き方をデザインして世の中に提示すること、だったのだと思います。
例えば「生活を便利にしたい」。例えば「美味しい料理を味わって欲しい」。それぞれの仕事でそう考えることは大切ですが、それだけではまだ足りない。ブランドを生みたす人々は、自分が存在することで周囲の人にどんな素敵な変化を提供できているのか。そんなことまでを考えているのです。
それはある意味、普通の生活に"波風"をたてることかも知れませんね。

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さてさて、今回の写真もパリです。年末にパリに伺うはずでしたが叶いませんでしたので、できるだけ早くに再訪したいと思っています。
次回は、現代を生きる孤高の男性デザイナーの"あの人"、の言葉です。


石澤昭彦さんのブログ
『Latte in Fresh』

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