Che (0049本目)

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昨年のカンヌ国際映画祭で、4時間を越える超大作としてワールドプレミアを果たしたスティーブン・ソダーバーグの『Che』。劇場公開では、それを2編に分けて上映するのだが、邦題はそれぞれ『チェ 28歳の革命』と、『チェ 39歳の別れの手紙』。前者はつい先日公開され、後者も時を置かず公開されるため、テレビでトレーラーを見たという人も少なくないだろう。

革命家チェ・ゲバラを主題に、監督がソダーバーグで、主演がベニチオ・デル・トロという話題性もあって、公開前の宣伝も力の入ったものだったが、その一環として行われたのが、明治大学でのソダーバーグ&ベニチオ・デル・トロ記者会見。

明治大学?

そう思ったむきもあるだろう。確かに、これほどの大物が来日する場合、パークハイアットだったりなんだったりのボールルームで行われるのが通例だが、おそらくは次世代を担う大学生にぜひともゲバラの遺志を継いでほしいとの思いでもあったのだろう。なにはともあれ、本題はそれとは関係なく、その会場での一幕。

会見も半ばあたりにさしかかったとき、MCがこう言った。

「今日はスペシャルゲストが会場に駆けつけてます!」

「へぇー、そんなのまで用意してるんだぁー」とかなり冷め気味の僕。興味ない目をステージ上に向けると、会場の拍手にあわせてその人物が登場した。が、その瞬間、僕は文字通り凍りついた。

「十七男さん!?」

そう、その人物は当TONAO TIMESの編集責任者である田村十七男さんだったのだ。「こんな仕事までしてるとは驚きです」、って実際はそんな訳はなく、不意に襲いかかってきた衝撃から立ち直り、息を整えてからもう一度その人物に目をやるとすべてが了解された。

「大仁田厚」

そう、誰あろう、その人物とは元プロレスラーの大仁田厚だった。と、ここまで来てひとつ告白しなくてはならない。というのは、たとえ一瞬とはいえ十七男さんと見間違えてしまったのだが、その事実を本人に伝えていいのだろうか(ましてや本人のサイトにそれが原稿として載ってしまっていいのだろうか)と悩んだのだ。もっといえば、十七男さんに怒られちゃうんじゃないだろうか、そう恐れたのだ。

誰が誰に似ているという話はよく会話にのぼるが、それがキムタクとかブラピなら言われたほうも気分がいいだろうけど、やはり誰もたこ八郎に似ているとは言われたくない。そうくるとオオニタはかなり微妙な立ち位置。

ではなぜ、十七男さんが気分を害するリスクがありながらも、それを原稿にする決意をしたのか?

「ネタとして純粋に面白いから!」

いやいや、決してそんなことじゃありませんよ、十七男さん。実は、僕もその経験があるからだ。そして何を隠そう僕の場合は、郷ひろみ。自分ではこれっぽちも似てるとは思わないし、これっぽちもうれしくないのだが、よく言われる。たとえば最近、職場を変えたのだが、その新しい職場でも次の様な会話が繰り広げられた。

「ハギワラさん、郷ひろみに似てるって言われません?」

そう言うAさんを聞いたBさんが続く。

「そういえば、声も似てますよね」

そしてさらにはCさん。

「こんどカラオケで『お嫁サンバ』歌ってください」

『お嫁サンバ』? Cさんの会話の飛躍も相当なものだが、それくらい似ているらしい。そういえば、過去にはこんなこともあった。それは合コンみたいな会に何を間違えたか紛れ込んでしまったときのこと。僕の前に座った初対面の女の子は、こちらを見るなりこう言い放った。

「GO!GO!」

『チェ 28歳の革命』:全国上映中
『チェ 39歳の別れの手紙』:2009年1月31日より全国ロードショー
公式ウェブサイト:http://che.gyao.jp/


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