ワルキューレ (0050本目)

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今回の1000本ノックは『ワルキューレ』。主演は、これまで出演した作品の興行収入合計が600億ドル(ということは6兆円?)を超えるというトム・クルーズ。なんだか国家予算みたいな金額で、あまりうまくイメージできないが、とにかく「稼げる俳優」なのは広く知られているところ。

その『ワルキューレ』の舞台は、第2次世界大戦中のドイツ。ヒトラーが政権を掌握し、ヨーロッパを戦火の恐怖に包み込んだ時代だ。トム・クルーズが演ずるのは、シュタウフェンブルクという舌を噛んでしまいそうな名前の大佐。

この名前を早口で10回続けて言える人はそうはいまい!

ってそんな挑戦を誰に対してしてるんだかまったく意味不明だが、なにはともあれそのシュタウフェンブルクとは、貴族出身の気高い人物で、日々罪のない人々を虐殺するヒトラーの失脚を企てる。同志は、軍上層部にも多く、一か八かのヒトラー暗殺計画を実行に移す。まあ強引にまとめてしまえば、危機を前に自分の命を返り見ず立ち上がるヒーローものなのだが、映画の中で次の言葉が妙に引っかかった。

Long live sacred Germany!

どんな字幕だったかすっかり失念してしまったが、訳せば「聖なるドイツよ、永遠に!」といったところだろうが、これを聞いてひとつの疑問が……

「いや、君、アメリカ人でしょ?」

いまさらハリウッドのこの手の作品にケチをつけるのもなんだが、やはり、違和感がある。なにせその言葉を吐いたのがトム・クルーズなのだ。トム・クルーズといえば、トップガンであり、ミッション:インポッシブルであり、宇宙戦争だ。そういえば、サムライをしていたこともあった。無名な俳優がやるならまだしも、やっぱりトムは違うんじゃないか、そう思うむきも多いはず。

思い起こせば『Sayuri』が製作されていたころ、芸者役を日本人でない俳優が演じることに対してさまざまな議論が起きたが、果たしてドイツ人は危険を返り見ず、悪魔的なヒトラーに立ち向かった、ノーブルなドイツ人将校をトム・クルーズが演じることについてどう思っているのだろうか。ぜひとも聞いてみたい。そこでひと言。

Was denken sie?

2009年3月20日(金・祝)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
公式ウェブサイト:http://www.valkyrie-movie.net/


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