ロンドンの夏

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ロンドンオリンピックのあった2012年夏は、ジャケットがないと肌寒いくらいだったそうです。夏服はいらないから長袖を準備するようにと、先にロンドンに旅だった先達たちは口を揃えて言いました。

その夏、東京で諸事情によりエアコンのない部屋に住んでおりまして、寝苦しい妊婦生活と汗だくの引っ越しを経験し、8月からは灼熱の九州に里帰りして出産した私としましては、ロンドンに渡った2013年夏こそは涼しく快適に過ごせるだろうと期待していたのです。

私が渡英した3月は50年に一度の寒さといわれるほど、冷え込んでいました。その反動なんでしょうか? 7月半ばくらいにロンドンはかなり暑くなり、外気温が30度近い日が2週間ほど続きました。

そうなると室温は30度超えです。この国、ほとんど冷房がないんです。窓を開けても、ザ・無風。生後10カ月の娘にはあっという間にあせもができ、1日2回シャワーを浴びさせてもまだ吹き出る汗。夜も寝苦しいのですが、ここはロンドン。防犯上の観点から、夜窓を開けて寝るのはためらわれます。

あら? わたし、なんでヨーロッパでこんなに汗だくなのかしら?

無性に食べたくなって買ってみたアイスクリームは、甘ったるくて全く喉を潤せず。ああ、かき氷が食べたい。

こうなると家にはいられません。冷房のある場所を探して連日、避暑ですよ。しかも授乳室やおむつ替えトイレもあってほしいとなれば、場所は限られます。期待を胸に訪れた大英博物館はイマイチでがっかり。しかもそこに向かうまでのバスや地下鉄が蒸し風呂状態。

一番いいのは高級デパート「ハロッズ」。日本のデパートや電車内を思わせる、ヒヤっとした効き具合でした。意外に大きめのマクドナルドなんかも冷房あり。反対に書店やスーパーマーケットでは、冷房なし率が高いと言えるでしょう。
ほんの2週間くらいのこととはいえ、あの暑さは本当にこたえました。

しかし8月に入ったとたんに、どうでしょう、急に秋めいてきやがったのです。ああ、つい言葉遣いが荒くなる。
8月1日、スーパーやデパートからは水着コーナーが消え、秋冬物がずらり。私の夏の旅行はこれからの予定ですし、なによりお盆前なのに? 小柄な私は服のサイズ探しに困ります。品薄となった水着コーナーでようやく自分のサイズを探し当てたものの、デザイン面ではかなり妥協せざるを得ませんでした。

夏は...、夏はどこへいったんだ。私の快適な夏は! 

9月になった今も、朝晩は別として、日中はまだまだ暑い日が続いています。
「日本からの差し入れ何がいい?」と聞かれたら、
「冷房とかき氷!」と答えたいのです、切実に。



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