ipadが盗まれた

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ある日帰宅すると、閉めたはずの玄関のドアが数センチ開いていました。時刻は夕方5時過ぎ。ちょっと早いけど、夫が帰ってきてるのかな? なんて思いながら中に入ると、リビングルームに大きな靴跡があるのを見つけました。

こりゃアレだ、空き巣だ。
確かにそう理解したのに、頭は軽いパニックを起こし次の行動がなかなかとれません。

とりあえず部屋の外へ出て、マンションの管理人ミゲルの元へ。スペイン語しか話せない彼に、身振り手振り+英単語で緊急事態を伝えます。何とか事情を察したらしい彼は、上の階に住む英語が話せる学生・マークを連れてきてくれました。

しかしパニックで英語がまったく出てこない。

帰ってきたらdoorがopen。鍵がbroken。iPadがなくなってる。中に靴跡。someoneがまだ中にいるかも......。

これくらいのデタラメさで説明を繰り返しました。聡明なマークは足りない部分を理解してくれ、後ほどやってきた警察に対しても通訳をしてくれました。

何も、人生で初めて警察に事情を聞かれるのがスペインでなくてもねえ。

冷静に状況を見ると、盗られたものはiPadだけ。靴跡も部屋中にあったのではなく、iPadを見つけて一直線、それだけを盗って脇目も振らず速やかに退出した、という感じで、かえって不気味でした。しかもミゲルがシエスタ(昼休み)中の犯行。

玄関のドアには鍵が2つありますが、私たちはいつも1つしか使っていませんでした。さらにマンションは大規模な電気工事が続いていて、毎日いろんな人が出入りし、常に大きな音がしていました。

鍵を1つしか使わない日本人らしき一家のことと、ミゲルの昼休み時間を把握していれば、犯行は比較的簡単だったでしょう。ああもう、まったく悔しいです。

それにしても、スペインだからなのか、日本でも似たようなものなのかわかりませんが、警察はガサツ。私としては、空き巣の現場なわけですから「現場保存第一! 何にも触らないで!」っていうのを想像していたんですが、警官2人は土足でズカズカ入っていった挙句、ドアノブも電気スイッチもベンチも素手で普通に触っていました。

私たちは靴を脱いで生活しているんだって、やんわり伝えたんだけど......。それ......、犯人が触ったかもしれないよね?

異国の地ではこんなモヤモヤは飲み込むしかありません。鍵の壊れた部屋で過ごす気にもならず、その日はホテルへ。

夫は、英語が話せる人がいる最寄の警察署に行くよう指示されたものの(そもそも全然近くはない)、誰も英語がわからずさらに遠い署まで行ってくれと帰されてしまい、疲れ果てて戻ってきました。

翌日新しい鍵のついた部屋に戻った私たちは、犯人のみならず、警官の靴跡まで掃除する羽目に。

もはやiPadが戻ってくるとは思っていませんが、この空き巣事件がバルセロナでの第一の思い出になってしまいそうなのはちょっとザンネンです。

写真は、かの有名なガウディが設計したグエル別邸。ここを訪れてのんびりしている間に部屋からiPadが消えているとは、まさか思いもしなかったのでした。



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