「人間が出る」という言い回しがありますね。

何かの折にふと顔を出すその人の本性。それって誰も見ていない場所だから

ハナクソをほじくるのとは種類が違うと思うんです。

意外にも衆人環視なのに平気で表に出ちゃう。

または出しちゃうものを指すのではないでしょうか。たとえば満員電車。

最近は仕事の都合で朝のラッシュアワーに巻き込まれますが、

あの閉塞環境下の密着状態では如実に人間が出ますよね。

何としても自分のポジションから動かない人。

スマホを見るための空間を是が非でもキープする人。

揺れようが体重を他人に預けっぱなしの人。

そんな本性が出まくりの人々との接触に誰もが苛立ちを押し殺している。

考えてみると物騒な環境です。

だからこそ通勤通学の満員電車は多大なエネルギーを消耗すると皆が言う。

満員電車の中には、時間差通勤を促すポスターが貼ってあります。

よりよい社会って何だろうと考えてみるけど、

僕の乗車時間は10分程度なのできっと幸福なほうなのだろうと、

僕が降りたくらいじゃまるで空かない電車を見送ったりします。