=31+30+31+30+31+31+28+31+30+31+30+31
必要か不要かを問うたら、最初は不要でしかない。
というか、必要とされてもいない。
けれど、それをはじめた時点からは、
誰かにとってかけがえのないものになりたい――。
これは、印刷や電波やインターネットというメディアで情報を発信する
側にい続けてきた僕の、あえて言うなら信条のようなものです。
僕が関わっているジャンルのメディアは、たとえば本田宗一郎さんが
「商売する人を少しでも楽にしたい」と願って
スーパーカブを開発したのとは訳が違います。
それに、物が少ない状況下で、
それがあったら確実に生活の質が変わるという時代でもない。
だから、本でも番組でもサイトでも、「それがなければ困る」
というようなものはほとんどないとさえ思っています。
それがわかっていても、何かをはじめたい衝動が心のなかで顔を出し、
その一方で、僕がはじめたことで世の中の何が変わるんだろう、
という疑問も染みのように広がる。
そんな葛藤がふくらんだりしぼんだりしているさなかに、
TONAO TIMESをはじめました。去年のちょうど今日です。
早いんだか遅いんだかよくわからないけど、
ひとまず毎日何かを更新させながら1年が経って思うのは、
必要か不要かを問う対象は、つまるところ他人ではなく、
自分自身であるということ。
もちろん、自分以外の誰かに見てもらうものであれば、
内容や質はとても大事です。
そこにともなって、数字が明示する“売れる”という事実も重要でしょう。
でも、あるいはそれ以上に、自らを疑う気持ちに勝る
何かをはじめたい衝動が、時に内容や質を超越して、
感情同士の連鎖反応を起こすんじゃないか。
不可能ゆえにあいまいと言われそうなその衝動があってこそ、
誰かにとって、または自分自身にとって、
かけがえのないものになれるんじゃないかと、
そんなことを再確認したような気がしています。
何か特別なことをしようかとも考えたんだけど、
気ばるのもどうかと思ってやめました。
でもね、当メディア初の動くバナーをデザイナーの野本さんが
つくってくれました。TONAO TIMESって動かせるんだと、
僕がいちばん驚いています。
今日を起点に、昨日までも、それから明日からもよろしくお願いします。
