最低でも七十五日×9.7以上
人の噂も七十五日、と言いますね。だから気にするなよという、
おおむね慰めの方向に使われる機会が多いことわざです。
けれど、そう簡単に忘れちゃいけない噂、というか話題もあります。
たとえば、岩手・宮城内陸地震。いつ起きたか覚えてます?
僕は今回こっちに来るまで忘れ切っていました。
2008年6月14日午前8時43分。震源地は岩手県内陸南部で、
震源の深さは8㎞。マグニチュードが7.2で最大深度6強。
というようにニュース原稿風に書いてしまうと、実にあっさりです。
遠くの町に住む者には、「また地震ね」ですんじゃう話かもしれない。
しかし、一昨日泊まった温泉民宿の裏手1.2キロが震源だと知れば、
感じ方はぜんぜん違ってきます。しかも、宿のすぐ近くの橋を
一夜明けて見たら、谷間の上空で90度に折れたままに……。
衝撃的でしたね。この写真は今日のスナップに載せておきます。
一関市内から栗駒山を通過して秋田に抜ける国道342号線は、
いたるところが土砂で寸断し、いくつかの橋が落ちました。
それが全線開通したのが今年の5月。復興には5年かかると言われたのに
市民や町民や行政が頑張って、3年も繰り上げたそうです。
それでも丸2年は不便を我慢した。そこは誰も伝えてくれません。
あるいは、誰も聞こうとしなかった。
誰かが困っているであろう噂や話題は、たかが七十五日で
終わらしちゃいけませんね。むずかしいけどさ、
あの橋を目の当たりにしたら努力せねばと思いますよ。
