セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウという花が好きです。背高泡立草と書きます。
花粉症の原因種と思われていますが、それはよく似たブタクサのほうです。
ちなみにブタクサもセイタカアワダチソウも北米原産種です。
僕の好きなほうは、明治時代に園芸用として日本に持ち込まれたそうです。
たぶん、好んで海を渡りたかったわけじゃないと思います。
なのに見たまんまのにべもない名前をつけられてしまったのは、
あるいはブタクサに間違われるより気の毒かもしれません。
その名前、言うまでもなく背の高さに由来しています。最大で4メートル超。
けれど最近は、セイタカアワダチソウの背が低くなっているそうです。
この植物、養分を吸い取るため地中に根を伸ばす深さが日本固有種より深く
およそ50センチに達するそうです。その地中50センチというレベルは、
かつてモグラやネズミが棲み、彼らの排出物によってとても肥えていた。
だからあんなに背え高に育つことできたらしいんですね。
けれどモグラやネズミが駆逐され、やがて養分が少なくなり、
セイタカアワダチソウは日本固有種並みに小さくなった。
セイタカアワダチソウには変わった特徴もあります。
自分の優勢を図るため、他の植物の成長を抑えるアレロパシーという
効果を有しているそうです。ただ、皮肉にも自分まで抑制するらしく、
そんなこんなでさらに小さくなってしまった。
アレロパシーの日本語訳は、他感作用です。
無理やり連れてこられた日本に帰化し、周囲を慮って長い年月の末に
ここで暮らす術を覚えた。なのにブタクサと間違われ、
雑草として扱われ、だれも改名を真剣に考えない。
秋に淡い黄色の花をつけるセイタカアワダチソウが、僕は好きです。
