170/豆苗くん

とうみょうを知りませんでした。例によって知らないことばかりなので、
それをもはや恥とも思わないわけですが、とうみょうは豆苗と書きます。
便利なウィキペディアによると、豆苗はエンドウの若菜で、
元は中国の高級食材だったそうです。植物工場で豆を発芽させた豆苗が栽培されて
安定生産が可能となり、現在はひとかたまりの根っこ付きで販売されてるとか。

それを家人が買ってきて、「根っこを水に浸しておくと、また伸びるらしい」と言い、
ちょっとした理科の実験のようにキッチンの片隅で再収穫に挑みはじめました。
最初の1、2日はほとんど変わりがなかったんだけど、数日すると「あれ?」と
思うほど成長し、それからまた数日経つとみるみる伸びてくじゃぁありませんか。
光の射すほうに頭をもたげるんですね。その様子は意地らしいし、
すくすく青々と育つ姿に愛らしささえ覚えてしまう。
名前とか付けちゃおうかなあと思ったんですが、やめました。

酪農家は牛とともに暮らしているけれど、生まれてきた子牛がどんなにかわいくても
名前をつけません。個人的な情愛で接してしまうと家業に差し障りが生じるから。
だから、いくら陳腐で冴えない命名であっても「豆苗くん」などと呼んでしまったら
僕はその再収穫を拒むかもしれない......。

とか小さく悩んでいたら、昨夜の食卓に豚肉と炒めた一品となって並んでいました。
そして家人はまた実験プラントに水を注いでおりましたけれども、
再びウィキペディアによれば、発芽した豆は再再収穫に見合う養分を備えていない
とのことです。二度目も美味しくいただいたよ、豆苗くん。


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そしてこちらが再収穫数時間前の豆苗くんであります。