170/三位決定戦

三位決定戦は決勝戦とは別の、見方によってはそれ以上の価値があるかもしれません。
とまぁ、興奮に抗えずオリンピックの話ですけど、トーナメント方式で争われる競技で
よく用いられる三位決定戦は、銅メダルを確定するためだけの試合じゃないですね。

ある選手が話していたことがいつもよみがえります。
決勝で負けて手にする銀より、勝って銅で終わるほうがうれしい......。
戦う人にすれば、メダルの色など無関係で目の前の試合に勝ちたい。
それがすべてなんでしょう。

ゆえに三位決定戦は最後のチャレンジ。勝てば絶望の淵から光のほうに戻ってこられるし、
負ければ連敗という記憶とともにその場から去らねばならない。
怖いなあ。怖すぎる。僕ならその挑戦、棄権しますと言いかねないかも。

男子サッカーは負け、女子バレーは勝った。いずれも韓国相手に。ふむ。
世界中のどの地域を見ても隣国との相性はあまりよくないみたいですが、
ごく近いところで切磋琢磨できる好敵手でありたいものです。
政治の話はオリンピックに持ち込まないんだっけ。

数年前ですが、女子バレーの竹下佳江選手にインタビューしたことがあります。
そんな賛辞は受け付けないかもしれないけど、きりっとした男前の美人でしたよ。
話振りも実にクールで、それゆえ2000年のシドニーオリンピックで出場権を
得られなかった話題を淡々と語る様子に、この人のなかには当時の悔しさが
拳固みたいな固まりになっていることがうかがえました。

そんな竹下さんが試合終了とともにぐしゃぐしゃになった姿を見て、
心がぐらんぐらんに揺さぶられました。
三位決定戦の、いや戦い続ける意味のようなもの、改めて教わりました。
僕なんかに言われても仕方ないだろうけど、みんなキレイでかわいらしかったね。
いやぁ、泣けましたわ。


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午前2時の照明搭。何を照らしてんだ?