一文字を笑うな

「ごく限られた場合を除き、女性はスカートを着用せねばなりませぬ」という法律が
無効になったというフランスの話題がありましたね。そんな法律があったこと自体
フランスの方も知らなかったそうで、なかなかユニークなニュースでした。

でもってフランスは言葉に関しても意外に保守的で、インターネットの普及とともに
広まった英語(米語?)由来の専門用語を政府の公式文書で使うことを禁止したらしい。
で、思い出したのがコンコルド。マッハ2で飛ぶ超音速旅客機。
ちょうど10年前の2003年に全機が退役しましたが、イギリスと共同開発したフランスは
そのスペルを英語式のCONCORDではなく仏語式のCONCORDEにしてくれと
強く働きかけたんですって。E一文字と言っちゃえばそれだけだけど、
その一文字にも譲れぬプライドがあったんだろうなあ。

そういうところ、笑っちゃいけないと思うんです。いや、当のフランス人と酒でも
飲みながらそれぞれの違いについて真面目に楽しく語る上でならいいけど、
どうでもいいじゃん、とかはたぶんダメです。
たとえば、自衛隊を自衛軍と改めるかどうかでもきっと日本人はいろいろ意見を
ぶつけ合うと思うんですよ。隊と軍でどう違うのかと問われれば日本語を使う
僕らだってよくわかりません。現時点ですら戦争できる武器は持ってるわけで、
海外から見たらたった一文字に何をこだわってんだ? ってことになるだろうし......。

さて、フランス政府は新しい外国語の輸入に歯止めをかけたいようですが、
フランス庶民のみなさんはあまり関心がないようです。それが自然だよね。