様式的

気づいたら数えるほどしか残っておらず、慌てて注文した名刺が刷り上がってきました。
ラッキーと胸を撫で下ろし......。でもね、ちょっと面倒臭いですよ、名刺。
礼儀、礼節、マナー、モラルは大事だけど、名刺交換という場面の様式においては
無駄なコストをかけてるなあと思ったりします。
海外の人の多くは、日本のビジネススタイルに精通していない限り
こっちがお願いするまで名刺を出さないし、仮に持っていてもぞんざいな扱いです。
そういうの、いいなあって感心しちゃう。
なんてことを口にすると、いわゆる営業職に携わっている方には怒られるでしょうね。
名刺を馬鹿にする奴は名刺に泣くとかね。でも、僕は泣いたことがない。
無論、人の名前は大事です。ただ、名刺だけが人の名前を大事にする手段じゃないし、
あるいは営業ツールでもないはず。んなこたぁみんなわかってるんだけど、
礼儀や礼節を様式化し共通概念に仕立て上げると、たぶん安心できるんでしょうね。
名刺の渡し方、受け取り方で人物を測ったりするし。
いきなりすっと近寄って握手を交わす文化とはもう全然違います。
これだけ日常が電子化されてもまだ印刷物を携えなきゃいけないってのもねぇ。
とまぁ、名刺に関して何か話そうとしたらいろんな角度があるでしょう。
そうそう、この前会った女優さんは、僕の名前の由来をたずねてくれました。
由来をたずねてくれたことより、名刺に目を通すという、社会人としてごく当たり前の
礼儀を持ち合わせていたことがうれしくなりました。
そこによろこびを感じる僕もまた、なんだかんだ様式的な人間なのでしょう。