『Intouchables』

ずっと気になっていた映画をようやく見ました。
この前会ったフランス人が「割とリアルに今のフランス社会を描いている」と
言ってくれたのもきっかけのひとつです。『最強のふたり
フランスでは2011年11月に、日本では翌2012年9月に公開されました。
その頃から気になっていたのに、今になって見るとはね。何というか、邦題がねぇ。
首から下の感覚がなく全面的な介護を必要とするパリの大金持ちと、
その世話係りを引き受けることになった黒人の心の邂逅を描いた作品です。
相当にほのぼのしています。拍子抜けすると言ってもいいくらい。
けれどフランス人の3人に1人は見たほどの大ヒットだったそうですよ。
なぜかと思うと、たぶん「割とリアルにフランス社会を描いた」からかもしれません。
原題のフランス語『Intouchables』は英語で『Untouchables』。触れてはならないもの。
さらにはインドのヒンドゥー教で差別されてきた不可触民という意味もあります。
アンタッチャブルかつ差別。
二人の主人公はそれぞれ身体障害者と貧困にあえぐ層なので、
そこに原題の本質が潜んでいるのかもしれないし、
フランス人ならすんなり理解できるものがあるのかもしれない。
なので、揶揄する気はないけれど、『最強のふたり』では作品の核に届いていません。
じゃ違うタイトルだったら僕はもっと早く見たのか? う~む、よくわからないや。
作品を見ながら、「若者、余所者、馬鹿者」という言葉が頭に浮かびました。
これは、村おこしに尽力する友人が教えてくれた三要素です。
過疎や高齢化で凝り固まった、要するにアンタッチャブルな場所が本来の輝きを
取り戻すには、都会から来た若いヤツがバカになって元気づけるしかないんだって。
肉体的障害を気遣わず触れ合った黒人青年と、
実はそういうヤツを待っていた大金持ちの関係に似てるなあと思いました。
この作品、実話がベースです。よかったらぜひ。