なぜこうも蔑まれるような扱いなのだろうと思ったのです。
横、という言葉または字。
訓読みで"よこ"とするなら、縦と直行する方向を指すに過ぎないでしょ。
僕の横には君がいる。ふむふむ。側面的な世界が広がるようなイメージさえ含んでいる。
なのに、決してよろこばしくない意味を持つ言葉にさんざん使われているんです。
訓読みシリーズなら、横取り、横槍、横並び、横恋慕。
音読みシリーズでは横逆、横行、横柄、横暴、横領。
なにゆえそれほど横は嫌われるのか? 
横紙という言葉を見つけました。すき目を横にした紙のことです。
日本古来の紙、いわゆる和紙のすき目は基本的に縦なので、
すき目に添って縦に破るのは簡単だけど横に破るのは難しい。
それを強引に横へ引き裂く、無茶で自分勝手な様を"横紙破り"といいます。
ふ~む。となると日本には、どうやら縦を尊重する意識が昔からあったようだな。
縦社会とは言うが横社会という言葉がないのもそのせいか? 
縦入りはないが横入りはあるしね。
そのへん詳しく調べてみると意外な発見があるんじゃないか。
こりゃ夏休みの自由研究課題にぴったりだな。
とか、あるお店でちょっと横柄な客に遭遇したところから、
久しぶりに国語辞典を開いて楽しんでみたのでした。
検索式のピンポイントではなく、横滑りで言葉を探していくのって、
横道に逸れるおもしろさがあるよね。