オレたちには『A LONG VACATION』がある!

ちょっと前、懐メロについてここで書いた時点から、いやそれ以前に、
オレは今これが聞きたいんだというものがあったんです。
大瀧詠一さんの『A LONG VACATION』
理由はわかりません。最近になって何かのCMで使われたんだっけ? 
そもそも大ファンでよくよく知っているわけでもない。
だいたい大瀧さんが歌っている姿を見たことすらない。
でも、鮮明に覚えてるんです、アルバムのジャケット。青い空とプールのイラスト。
当時、というのは1981年だけど、僕もLPを買って持っていたんじゃないかな。
そう、LPですから。あのジャケットサイズのグラフィックというのは、
おそらく現在のCD以上に僕らの美的感覚を育んでくれたと思うのです。
貴重だったんだなあ。でもって、心に巣くった思いというのは偶然を呼び寄せるみたい。
銀座の山野楽器、時間つぶしで寄ったら1階の端っこのワゴンの中で見つけました。
2枚以上買うと10パーセント引きだったけど、そんなことお構いなく
懐かしくも縮小されたジャケットをつかんでレジへ。
自分でも驚くのよ。どの曲も空で歌える。ただし、鼻歌まじりで音をたどっていたら、
ジャケットに覚えた懐かしさはあっという間に吹き飛びました。
何というか新鮮。全然古くない。アレンジの凝りようったら凄まじいの一言。
あの頃はそこまで聞き分けられなかったんだなあ。
最近はカバーが流行っているけど、大瀧さんの歌は誰もカバーしないでしょうね。
これほどまでにオリジナルの力が強い楽曲はないもの。
日本の音楽史って素晴らしい。そう思ったら胸が震えちゃってさ。
オレたちには『A LONG VACATION』がある!
知らなきゃ日本人じゃないぞと叱りたいくらい聞いてほしい1枚です。興奮しすぎ?