どうあれ、こんなもんなのだ。

望むだけで願いは叶うか? いや、そんな甘い話はこの世にないな。
たとえば僕にしても、中学生の頃、この身長がせめて170センチには届くよう本気で
願ったけれど、父親170センチ未満、母親に至っては150センチに満たなかったから、
どこかで聞きかじった情報(タンパク質とカルシウムの大量摂取)を信じて努力した。
少なくとも中学3年間はほぼ毎日1リッターの牛乳と、
それまであまり好きじゃなかった魚、主にさんまの開きを頻繁に口にするようになった。
それが功を奏したのか、高校卒業時にはついに170センチを3センチ上回った。
そして数年前、おそらくはランニングによる姿勢の矯正により、
さらに2センチほどの上乗せに成功した。今では175センチ。
この人生においては満足。しかし、もし中学生のときに
「神様、180センチ越えプリーズ」と叫んでいたら、
そしてそれに見合う努力をしていたら、僕の視線は今より高いところにあったのか? 
んにゃ、それもないな。53年前の今日あたり、まだ母親の胎内にいた時点で
僕の身長はせいぜいこのくらいと決まっていただろうし、
それは母親や父親の母親や父親から受け継いだものでもあるだろうし、
食生活による後天的な要因の影響があるにせよ、やっぱりどうあれ、こんなもんなのだ。
だから、こんなもんを受け止める。変えられない事柄を悔やんでも始まらない。
なんてどうでもいいことを、150センチに届かない女性と190センチを超えた男性の
間に挟まれながら考えました。彼らは自分の背丈についてどう考えているんだろう?