されると困る話題

されると困る話題がいくつかあります。本、小説、つまり文学の類。これは特に苦手。
まったく何も読まないということはありません。
でも、読書家と呼べるような量を読んできたわけじゃないし、
そもそも小学生くらいまではほとんど本を読まなかった。
その点では、「勉強しろ」とほとんど言わない代わりに
「本を読め」と勧めた父親をずいぶんがっかりさせました。
中学生になってからようやくそれとなく活字をたどれるようになったけれど、
選ぶ本はまったくの興味本位です。それは今でも変わらず、
好きなもの、あるいは好きになりそうなものしか手を出せません。
おそらく読書の世界には、然るべき年齢で読む然るべき本があると思うのです。
そうした読書体系から外れているので、「どんな本を読みますか?」と質問をされると、
望まれない答えしかできない不安に襲われて口をもごもごさせるしかない。
いやまったく、謙遜などゼロパーセントのお恥ずかしい限りです。
そしてまた僕の本の読み方は、言葉の選び方や比喩の方法、文体のサンプルなどを
学ぶ意識が強いんですね。それはまぁ、文字を書くための勉強と言えなくもないけれど、
そんなわけで小説に関しては物語を純粋に楽しんでいない、
本読みとしては芳しくない特性を持っているのです。何というか、文学的ハイエナです。
だから文学に対しても、またハイエナに対しても申し訳ない気持ちになるのです。
好きなものしか読まない。
そのスタンスが今の仕事にふさわしいかどうかはわかりません。
たぶん間違っているんじゃないかな。それでもとにかくここ数日は、
ついこの間買った村上春樹さんの最新エッセイを読んでいます。
さっき、ふと奥付を見たら、第一刷の発行日が僕の誕生日になっていました。
ちょっと、いや相当うれしい。