不在の記憶

ほぼ1カ月の海外旅行に出かける友人を見送りました。
1カ月かぁ。経験ないなあ。僕は最長で2週間。
同じ場所に留まるのも長くて2泊だったから、日々移動している忙しさがつきまとい、
気づけばあっという間に帰国の途、というのが常でした。
海の向こうにいようが住み慣れた日本に留まっていようが、
時間の長さは変わらないはずなのにね。
あるいは過ごした時間の量は同じであっても、日本に帰ってくると
海外にいた日数をどこかに置き忘れてきたような錯覚を起こします。
浦島太郎ってそういう気分を味わったんだろうか、とかね。
彼女もまた数カ国を訪れるそうで、そうなると1カ月の間には移動に体が慣れて、
移動自体に定住感を覚えるようになるのかな。
なんてことを考えていたら、不在の記憶という言葉が頭に浮かびました。
それが放浪する彼女のものなのか、
彼女がいない日本の僕らのものなのかは判別がつかなかったけれど。
そしてまた、長時間フライトの苦痛をすっかり忘れて、
どこか遠いところへ行きたいなあとつらつら思ったのでした。