営業さん

営業とは職種なんだろうか? 営業とはどういう仕事なんだろうか? 
そんな疑問が浮かんでも、僕には正確な答えが出せませんでした。
とは言えこんな僕も、20歳の頃は1年弱くらい、いわゆるアパレルの営業でした。
あまりに昔すぎてよく覚えてないけど、12月には新宿の某有名百貨店の売り場に
応援販売に行かされたっけ。何度か女子社員のお姉さんにお昼をご馳走になったな。
そんなことは覚えてんだ。
でもとにかく、どちらかと言えば苦い思い出しかありません。
会社からは数字ばかりを指摘され、取引先には中身が違うものが届いたと怒られ、
小売店でやっと取った注文がそれじゃ少ないと上司に怒られ、
何だかいつも謝ってばかり。自分のせいじゃないことのほうが多かった気もするな。
いろいろあってその会社自体が消滅し、そして僕は今の世界に流れてきましたが、
この世界にも営業さんはいます。部署としては本自体を売る出版営業と、
広告営業になるのかな。部署や肩書に関係なく営業さん的立場の人もいます。
そういう方々と仕事する機会は多々あり、彼らはお金を出してくれるクライアントと、
僕のような現場の人間の間に立って調整役を果たしてくれます。
調整というのは要するに気遣いです。もはや僕には彼らのような仕事はできません。
こんなこと言ったら怒られるだろうけど、どこまで本気で気遣ってくれているのか、
その真意はわからないんですよね。僕だけの肩を持つわけにはいかない立場だから。
そしてまたこんなこと言ったら嫌われるだろうけど、
文句じみた注文を言いやすい人が多いのです。
それを受け流すのも彼らの職能なのかもしれない。
様々な立場があって今日も仕事は動いていく。
特定の誰かにというものではなく、感謝しています。