記憶のナイフ

切れる人、がいますね。キレる、じゃないですよ。
感性が鋭く会話のレスポンスが速い、という意味合いの切れる人。
そんな方と話していて、ナイフをイメージしました。
切れるとナイフはダジャレ的な連携ではありますが、肝心なのは、
記憶の中にしまってあるナイフが常に使える状態に整えられているということです。
ただのコレクションじゃないんです。
何が言いたいかというと、おそらく切れる人たちは、一度手に入れた、
他の表現を使えば引き出しにしまったナイフをしょっちゅう点検しては
手入れや補強を繰り返していると思うのです。
それは不意に誰かに質問されたときの用意だけではなく、
自ら疑問に感じた瞬間すぐにチェックする癖が備わっているのでしょう。
頭のいい人というのは、そんなピカピカのナイフをしまった引き出しを
たくさん持っていて、なおかつ何がどこにあるかわかっているのです。
切れる人と話すとおもしろいですよ。
あらぬ方向の質問を投げかけても、すぐにシャキンとした答えが返ってくるから。
そしてきっと、その次の展開を予測していくつかの引き出しに手をかけてるんだろうな。
僕にも何本かの記憶のナイフがあるはずです。でも数は少ない。
しかもそばに置いてあって同じのばかり使っているから、
どれも刃先がこぼれてるんじゃないかな。
聞き手でよかったわ。