スーパー古典芸能

この前、京都の福知山で狂言を見させてもらったという話をしました。
あなたが忘れても僕が覚えているからだいじょうぶ。今度はスーパー歌舞伎です。
何かと古典芸能に縁があるアカデミックなワタシ。
狂言が引き算のお芝居なら、スーパー歌舞伎は足し算掛け算何でもありの
一大エンターテインメントでした。三代目の市川猿之助さんが1986年に初めて、
現在は四代目が受け継ぎ、名称もスーパー歌舞伎Ⅱになったそうです。
今回の演目は『ワンピース』。歌舞伎でどう演じられるんだろうと思っていましたが、
いやもうね、大スぺクタル活劇でしたよ。休憩2回を挟んで4時間の長丁場だけど、
客席まで水が飛ぶ滝が舞台に現れるは、猿之助さんは空を飛ぶは、
サウザント・サニー号は繰り出すはでまったく飽きない。
歌舞伎らしさは見得でたっぷり味わえるみたいです。
『ワンピース』の世界観を表現したド派手な衣装を着た演者さんたちがキメる様は
お気に入りのフィギュアを机の上にならべて楽しむ感じに似てるのかな。
歌舞伎はともかく舞台に詳しくない者が言うのもおこがましい限りですが、
大胆な舞台構成を緻密に計算された演出で練り動かしてるんですね。
そこに至るまでの経験値や集中力の高さを思うと気が遠くなる。
何しろ伝統芸能。それを下地に現代と渡り合う勇気はまさに大海に漕ぎ出す冒険です。
猿之助さんは海賊王だ。
公演は25日まで。もはやチケットソールドアウトだって。ふふふ。