長く見守った者にこそ

連載企画で追っかけているプロゴルファーの宮里優作選手、勝ちました! 
今シーズン初優勝です!! とは言えですよ、後半戦はいつ勝ってもおかしくない結果を
出し続けていたので、まぁこうなって当然ですよ。ちょっと遅かったくらいかなあ。
現在の実力を考えたら1勝した程度で騒いじゃいけない。
だから慌てて現場に行かなくてもぜ~んぜん......だいじょうぶじゃなかった。
やっぱり立ち会いたかったなあ。
思い立って向かうには宮崎は遠すぎる。しかし連載記事を書く立場なら現地に
いるべきじゃないのか。そんな葛藤は、現場入りは無理と決めたにもかかわらず、
テレビ中継を見ている間ずっと収まりませんでした。
自分が駆け付けたことでそれまでのいい流れが変っちゃうんじゃないか?
そんな不安も生じます。僕の存在程度で結果に影響が出るなんてことはないんだけど、
何かね、怖いんですよ。ここだけの話、優作くんのマネージャーさんも
日曜日だけ現地入りする予定をキャンセルしたそうです。
電話で優勝をよろこびながら、「近親者はむしろ行かないほうがいいかも」と、
互いの奇妙な無念を慰め合いました。
優作くんに限らず、これまで何度も競技の取材をしてきて、自分たちの都合のいい展開に
なったことはほとんどありません。なのでドキュメンタリーは、
いいときも悪いときも含めて長い時間追いかけてこそ、質の高いものができる。
今回はそれを言い訳にします。昨日今日、優作くんを見てきたわけじゃない。
長く見守ってきた者だけが伝えられる物語もある。
てなわけで優勝が決まった瞬間は、この悔しさをどんな企画で晴らしてやろうかと、
そんなじゅくじゅくした気持ちになりました。くぅ~。

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。彼の地へ戻られたそうです。