雨の気仙沼

新幹線で岩手の一ノ関~クルマで宮城の気仙沼。安心してください。日帰りです。
この小さな港町は、あの地震が起こる半年ほど前の秋に訪れて以来になります。
5年前とどう違うのか思い出そうとして、記憶があやふやになりました。
『お魚いちば』という海産物を売る施設が前に来た通り(のように)建っていたので、
違いがすぐにはわからなかったんだと思います。
港を囲む小高い山の連なり方も多分同じだろうし。
でも、覚えている限り同じように見えたのは『お魚いちば』だけでした。
それ以外は、相当にね。港のあちこち工事だらけ。
この地域は地震によって地盤が最大1メートル下がり、その後2メートルの
かさ上げを行い、新たな土台をつくったそうです。
その一方、街中には津波被害を受けたと思しきいくつかのビルが
深い傷を露わにしたまま建っていました。5年ぶりの余所者はそれに心を痛めます。
けれど街の人は毎日見ているんですよね。気仙沼で震災に遭った人にも話を聞きました。
今となっては津波が人生を変えてくれたのかもしれないと、
前向きというわけではなく現実として受けて止めているふうに語った人もいます。
あるいは地震が起きた日の晩、家族の安否もまだはっきりしないのに、
なぜか不思議とここで生きていく覚悟がわいてきたという人もいました。
「人生、何が起こるかわからない。みなさんもそうでしょ」と言われて、
そんな当たり前の質問に返す言葉を失ってしまった。
昨日の気仙沼は雨でした。次に来るときは晴れていたらいいのにと思いました。

エミさんの『空気日誌』更新。家族で海外旅行にいったそうですよ。