ゆずのスープ

夕方、何気なく見たテレビで、東京在住のフランス人パティシエが
ゆずを初めて口にした際の料理をこう表現しました。
「透明のスープに入っていた」。ゆずを使った透明のスープ? スープ?? 
正解はお澄ましです。
日本人は、少なくとも僕の感覚では澄まし汁とスープは別物です。
いや、翻訳すれば汁はスープなんだろうけどね。
対してブイヤベースという料理を見ると、
「こりゃ魚介の出汁が出て旨そうだね」なんて思うわけです。
でもたぶん、発祥地とされるマルセイユの人に出汁と言ってもピンと来ないでしょう。
出汁のフランス語訳って何だろう? 
まったく同じことを言いたいのに表現が違うとぜんぜん別のものに感じてしまう。
そのズレを楽しむか、疎ましがるか。
前者でありたいと願いつつ、そんなかしこまった考え以上に、
ゆずのお澄ましが飲みたいなあと直感的に思ったのでした。
鍋もいいねぇ。どんどん寒くなるねぇ。