地方の21世紀

金沢の話、今日で終わりにしますね。で、21世紀美術館にも行きました。
ずいぶん前にインタビューでお会いしたデザイナーの佐藤 卓さんが
この美術館のロゴマークをデザインしたと聞き、一度訪れてみたかったのです。
その頃は新幹線が開通するなんて知らず、行くとなったら大ごとだと思ってましたけど。
想像より小さな建物でした。でも、どこも正面と言っていい円形構造は、
そのサイズ感や無料展示スペースの広さと相まって親しみやすい場所でした。
公園に近い雰囲気かな。近くにあったらしょっちゅう通いたくなるな。
何でもある。それが金沢でした。文化的遺産から交通手段まで、
新旧あれこれそろっているんですよね。暮らしてみたい街のひとつになりました。
そしてまた、もはや地方とは呼べないんじゃないかと思いました。
ひとつの都市として確実に魅力的に機能している。
でもたぶん、同じ石川県でも金沢市以外は変わらず地方のままのような気もします。
さらに言えば、金沢のような歴史や地理的な優位性を持たない地方はたくさんあって、
創生だのと看板を掲げられても潤うきっかけすら持てないままみたいです。
このまま人口が減少すると15年後には、この国におよそ1800ある地方地自体の半分は
維持不可能に陥るそうです。地方がなくなれば中央という対もなくなります。
だからと言って金沢の隆盛に文句をつける気などさらさらありません。
あれこれ持ってる金沢だってその生かし方を真剣に考えてきたはずだし。
どうなっちゃうんだろうと当てもないことを考えたのは帰りの新幹線の中でした。