バームクーヘン

若い世代の流行を知らないと年寄り扱いする。
なんてことを自分が若い世代の時分にはしました。しかしそこそこ歳を重ねてくると、
"する"から"される"側になります。やれやれだね。
この前は「おフェロ知らないの?」とバカにされました。下ネタかと思ったぞ。
意味は調べてください。でも、知らなくたってさして困らないはずです。
それぞれの世代は、バームクーヘンのような形でこの時代に横たわっています。
そしてまた、気づかぬうちに新しい層が生まれ、上の層を押し上げていく。
見上げた天井がゆっくり回るような衝撃を覚えた話があります。
再び金沢でのことですが、仕事の合間、いろんな世代が混ざり雑談をしていました。
話題の矛先が26歳の女性になり、誰かが「ってことは平成生まれだな」なんて
昭和生まれが必ず言いそうなセリフを吐くと、
そばにいた17歳の女子がこう切り出しました。「ゆとり、ですよね」
絶句しちゃったな。大人が言うもんだと思ってたからね。
26歳も瞳孔が開きかけていました。そりゃそうだ。上の世代に揶揄されるならまだしも
下の世代からも突き上げられるなんてショック以外の何物でもなかったはずです。
高校生が別世界の生き物に見えました。ひとまず息を吸って、17歳にたずねました。
じゃ君らは何世代?「う~ん、脱ゆとり?」
その答えのセンスがイマイチだったことで、僕らは救われたような気がしました。
僕はバームクーヘンのどの辺にいるんだろう。真ん中より上、なんだろうなあ。
けれどあのお菓子は、一層ずつではなく丸かじりする食べ物です。
時代をおいしくいただきましょう。