クールなクール ~個別なドラマ評~

自分でも存外にドラマ好きな僕は、秋からの番組が終わって溜息をついたところです。
このクールはなかなかよかったですね。視聴者満足度が高いらしい『下町ロケット』は、
大仰なほど真に迫るという阿部ちゃんの演技力が頼もしかったし、
同じように注目を集めた『コウノドリ』は、厳しい状況を設定しなければ
物語が深まらない医療物のキツさを、綾野剛くんのふにゃっとした笑顔が救っていた。
このドラマには平山祐介くんも出ていたからちょっと肩入れしたしね。
『サイレーン』の橘カラはヤバかった! 近頃は珍しくキレッキレのサイコなキャラで、
かなり引き込まれましたね。
『サムライせんせい』は設定がズルいんだけど、でも同じようなことを思うんですよね。
幕末の人間は今のような日本にしたかったのだろうかと。
とまぁバラエティに富み、役者さんの個性が豊かだった中、
大河ドラマの『花燃ゆ』も僕は好きでした。
幕末の時代、一枚岩のようにして倒幕に進んだ長州藩内にも軋轢があったことが
よくわかったし、何より主演の井上真央さんが涙する場面はねぇ、よかったねぇ。
悲しみに耐え兼ねた末にどうしようもなくすぅっと泣く様に何度胸を打たれたことか。
視聴率うんぬんをもっとも取り沙汰された番組だったようですが、関係ないですよ。
この前、ある俳優さんにインタビューしました。
名前を出したら知らない人はほとんどいないであろう人です。誰かは言わないけどね。
主役には大きな責任が伴うんだって。現場の空気が悪くなれば自分から中和を試みるし、
いわゆる数字的な矢面に立つ覚悟もしなければならない。
しんどくないかと問うたら、そういう立場ですからと爽快に答えていました。
カッコいいね。だから主役に抜擢されるんだね。
僕はアンチ数字派です。だって見てるほうにすれば100パーセントで見てるんだから。
そしてまた次のクールでは、物事の本質に迫るドラマが多いことを願うばかりです。以上。