思い出話の楽しみ方

直近の人でも4年、長い人だと10年振り、という比較的大人数の飲み会がありました。
名目は忘年会だけど、ある媒体を中心に働いていた仲間同士だから、同窓会に近いかな。
そこで話されることは、およそ思い出です。
僕はどちらかと言えば、何かを懐かしむのがちょっと苦手なんですね。
「昔はよかったなんて口が裂けても言わないぜ」的ロックスピリッツが
たぎっているわけじゃなく、ただ単純に思い出話の楽しみ方がわからないというか、
記憶力が低いだけというか、あるいはその話を知らない人は楽しめないとか、
そういうことです。しかし今回に限っては致し方ありません。
何しろここ数年は同じ時間を共有していないし、この先で共有する可能性も高くはない。
なので自然と誰もが、すでに固着したあんなことやこんなことを手繰り寄せるわけです。
でも、たまにはいいですね。
もはや更新しようがない事実でも、それが起きた時点の見方や感じ方は
それぞれ違っていたことが明らかになるのはミステリーの謎解きの風情です。
そしてまた、ひとつの事実が引っ張り出されると別の事実の
根っこともつながっていた真実が明かされたりもします。
思い出話とはそんなふうに楽しめばいいんだと教わった気がしたな。
でもやっぱり、たまには、ですね。
誰かが言いました。毎年じゃ飽きるから次は4年後。となると東京オリンピックの前年。
ちょうどいいね。誰も欠けないといいねと笑いながら解散しました。
年末っぽいなあ。どうしようもなく年の瀬ですね。