暖冬の迷惑

「今年のお正月はあったかくてよかったね」というセリフを聞かなくなりました。
そりゃそうです。ずっと温かい日が続いているから。
暖冬ってヤツです。一定期間の平均気温を基準にして気温が高いと暖冬と呼ぶそうです。
ってことは、その一定期間が年々スライドしていけば、
何十年か後には今年の冬くらいの気温でも寒冬と言われるかもしれません。
寒さは生命を死の恐怖に晒す。であれば、冬が温かくて何が悪い? 
雪が少なければ雪下ろしで事故に巻き込まれる人が減ります。
今日の成人式だって二十歳の人は気持ちよく晴れ着で出かけられるでしょう。
でも、雪が少ないと山に蓄えられる水資源が減るから春先以降の水不足に悩まされる。
スキー場も大変ですね。
聞いた話ですが、スキーブームだった80年代末から90年代初頭は
280万台のスキー板が売れたそうです。それが昨年あたりは20万台。
ブームには曖昧な気分が混入しがちだけど、それでも毎年スキーを楽しめる雪が
降り続けたら、スキー産業が壊滅しかけるような事態は招かなかったかもしれません。
昨日は赤穂の牡蠣をいただきました。
聞くところによれば、海水温の高さで今年は不漁につき、毎年行われている
地元の牡蠣祭りが開催できなかったそうな。
そう言えば秋のサンマの不良も海水温と無縁ではなかったらしい。
僕における暖冬の迷惑はそういうところに表れます。
一産業の死活問題にくらべたら不謹慎な話かもしれませんが、
冬の味覚を楽しめないなんて、やっぱりさびしいことです。
あなたがあなたらしくいてくれれば私もうれしいように、冬もまた冬らしくいてほしい。
さて、僕にできることって何だろう?

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。彼の地の冬も迷惑気味だそうな。