歳を重ねてくると、もはや手遅れだなあと思わざるを得ない事柄が増えてきます。
たとえばスーツ。服飾業界的な分類はさておき、ここで言うスーツとは
ネクタイとセットになった会社通い用のビジネスウェアです。
僕はそれを着ない人生を選びました。
昨日もちらっと話しましたけど、型にはまるのがイヤだったんですね。
青臭く浅はかな考えでした。何を着たって想像力に満ちた生き方ができるってことが、
ガキの頃の自分にはまるでわかってなかった。
とまぁ、そんなこんなでドレスコードのない世界の住人になったわけですけど、
今になって上手にスーツを着こなせたらカッコいいだろうと思ったりするんですね。
つまりは型にこのインチキな自分をはめてみたらどうなるんだろうと、
そんな興味もあるのです。似合わないのは重々承知。
不慣れな型に動作がぎこちなくなるのも容易に想像がつく。
それにもはや僕の職業環境的にはスーツが似合いません。
その上での挑戦、をする日が来るのか。それらしい服は2着しかないんだよな。
今日は15日。かつて成人式だった日。先週末のニュース番組で、自分が着たい服で
式に出ると決めた新成人の女の子が紹介されていました。羽織袴なんだって。
ふむ。それを着たい理由は忘れたんですけど、こんな発言だけは覚えています。
「これが終わったら何もない」
わずか20年生きただけでその先何もないなんて、そんなさびしいこと言わないでくれ。
そう思う一方で、彼女の真顔を見たら、彼女たち世代が抱えている不安というか、
何も抱えられない虚しさのようなものを感じ取ってしまいました。
この時代、はめる型すらないって本当なのかな?