情動の涙

どんなシーンに触れると涙がこぼれるか? 
「動物ものにはめちゃくちゃ弱い」という人もいれば、
「親になってから子供に関わる事柄は必ず泣く」という人もいます。
ここんとこスターウォーズが注目の的ですが、大ファンの友人からは
「久しぶりの戦闘シーンで泣けた」という奇特な意見をいただきました。
僕はと言えば、スポーツ関連はヤバいですね。つまるところ、様々な苦難という
嵐が止んだ後の人々の感情に心が揺さぶられるわけです。
最近はもらい泣きも増えました。
ちょっと前までは誰かが泣くまでこっちが先に泣くなんてことはなかったのになあ。
歳を取ると涙腺が脆くなる、と言います。加齢は体のあちこちが緩ませるけど、
医学的に涙腺が脆くなったり緩むということはないんだそうです。
年齢を重ねたせいで流すのは、情動の涙だと呼ぶそうな。
いろんな経験を積み、他者に共感しやすくなることで涙もろくなるわけです。
となると、もろもろ嫌われる加齢ですけど、情動の涙に関しては
感性が豊かになった証拠ですから、まずまず、ですね。
ただ、人前で泣くのはやはり避けたいです。仮に感情が豊かになったとしても、
それを露わにするのは感情のパンツを脱ぐようで恥ずかしい。
穿いてませんから、ってことになり、人を不安にしちゃいそうですもんねぇ。
あるいは男の涙は武器になるのだろうか? 
「おじいちゃんになったね」と同情されるだけかもしれないな。
そんなわけで僕も涙もろくなりましたが、最近はテレビや映画を見て泣いていません。
そういう物語に触れていないか、感情が鈍ったか。さてどちら?

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。展示会前、ご多忙のようです。