こなす

こなす、コナス、小ナス? 漢字では「熟す」と書きます。
「粉に成す」が大元の意味らしく、よって食べ物を消化したり、
かたまっているものを細かく砕く場合に「こなす」を使います。
「胃がこなれる」はその慣用句的応用例ですね。
さらに、身につけた技術を上手に生かす様子も「こなす」です。
「着こなす」「乗りこなす」「読みこなす」エトセトラ。
1カ月前からバックパックを使い始めました。リュック? どっちでもいいんけど、
それまでのカバンは袈裟懸けができるタイプばかりでした。
理由は、両手が自由になるから。立ったままメモを取る職務性機能の追求ですね。
でもって両手が自由になるという点ではバックパックも有効的だと
前々から気付いており、何かいいのないかなあと思った日、
神の思召しか悪魔のいたずらか、何かいいのを見つけて買っちゃいました。
しかし、いまだ使いこなせていない。中に入れた物の出し入れに戸惑うんですよね。
財布を出すのによっこらしょ。仕舞うときにもよっこらしょ。
毎度小さく背負い投げの練習をしているみたいで、なんだかどうもなあ、です。
それから、右利きのせいか、左のベルトを通してから右のベルトに行くんだけど、
その際に右の袖が引っかかるんですよ。そのうち右袖だけベロ~ンってなりそうだ。
何にせよ、こなせるとカッコいい。使い方によっては危険な包丁も、
熟練の板前が使いこなしている姿には安心以上の美しさを感じるでしょ。
自然なんだよね。動きに無駄がない。それも「こなす」の意味です。
そこへ行くと僕はまだまるでバックパックをこなせていない。
あのよっこらしょ。袖をひっかけないで背負える日が来るのかな。
些末なようでプライドに関わる問題......。