価値について

価値について、ふと思うのです。怖い言葉でもあるでしょ。
それがないと人間として不要なんじゃないかと本気で塞ぎ込んだりできるしね。
僕は価値について、割とつい最近まで深く考えてきませんでした。
う~ん、ちょっと違うな。価値という言葉に対して無頓着なだけだった。
それらしきものはありました。雑誌の取りまとめをしていた頃は
「いい本をつくりたい」と日々考えていたし、物書き中心となった今は
「いい原稿を書きたい」と悪戦苦闘しています。
「いい本」も「いい原稿」も、自分以外の誰かにとってもそうであるべきです。
でなきゃ買ってもらえませんから。
それがつまりは価値ですが、僕の中では実に曖昧な、でも具現化するには
相応の方法や技術が必要な「いい」という概念に置き換えられてきました。
ただ、世の中あちこちで価値を語り出すから、何かね、心配になっちゃったんです。
ひとつだけ自信を持ってワタクシの価値をご紹介しますと、締め切りだけは守ります。
というか、守れない締め切りはつくりません。締め切りは要するに時間です。
そこだけは、どんなに文章が下手でも何とか都合がつけられる領域です。
世間一般がイメージする価値の中では最低ランクかもしれません。
それでも自分にできる範囲で頑張れば、信用という別の価値に連鎖していきます。
そのおかげで僕は何とか食いつないでいる、と思うのです。
誰にでも出せる価値はありますよ。価値という言葉に蹂躙されないでくださいね。
そう言いたかっただけです。