今日から3月

最近は朝のラッシュ時によく電車に乗るようになりました。
ある駅では、同じ制服の高校生たちがどわっと降りていきます。
カバンの持ち方がね、なかなかなんです。
近頃は校章がプリントされた四角いナイロンのバッグが主流みたいですね。
持ち手が長めなのでみんな肩から提げていますが、どうやら片方の持ち手だけ肩に掛け、
ファスナーがあるマチの部分を腰に当てるのが基本形みたいです。
スマートなスタイルじゃないですね。しかも持ち手の片方だけに荷重がかかるから、
おそらく持ち手の付け根の縫い目がほつれて穴が開くんじゃないでしょうか。
毎日使うのだから少しでも傷みにくい扱いをしたらいいのにと、
親御さんのような気持ちで彼らのカバンを注視したりします。
たぶんまだ気づかれていないと思うけど。
でも、高校生ってそんなもんですよね。僕らの頃よりはうんと成長が速く、
大人たちの身勝手なエゴに巻き込まれる機会も増えているだろうけど、
学校に行かされているというか、明確な枠組みに押し込まれている窮屈さ自体は
昔も今も大差ないんじゃないでしょうか。
束縛を意味する学校指定のバッグとその使い方は、
そうした不自由さを象徴する最たるものかもしれません。
使い方に目くじら立てても聞きゃしないよね。僕もそうだった。
今日から3月。卒業式シーズン、ってやつです。
けっこうな年齢になっても、人生で懐かしい時期をたずねられたら学生時代と
答える気持ちを、高校生の彼らはまだ理解する術を持ち併せていないでしょうね。
持っていたらむしろ気持ち悪いか。