所沢

ほぼ5年ぶりの所沢。2011年3月11日に僕はそこにいて、あの地震に遭いました。
クルマ関連の取材でした。仲間と遅い昼飯を食べに通り沿いの焼肉屋に入り、
そして午後2時46分がやって来た。
所沢に深い縁はなく、昨日もまた仕事で行ったわけですけど、
人生の中でも特筆すべき出来事に遭遇した場所を再訪したなら、
何か特別な感慨が沸くかと思ったのですが、特に何もありませんでした。
こんな言い方は不謹慎かもしれませんが、ただ揺れただけなんですね。
もちろん停車していたトラックを前後左右に振り回すほどだったから
揺れ自体は尋常じゃなかったけど、津波に襲われたり地割れが起きたりはしなかった。
あの日もっとも怖かったのは、どこまでも細長い駐車場と化した国道の上で、
誰とも連絡が取れなかったことです。
とにかく、気がかりな人たちの住む街へ少しでも近づきたかった。
少なくとも東日本の人々は、それぞれにあの日を思い出すのでしょう。
そしてその日が来るたび、僕は所沢にいたんだと、
次またいつ行くかわからない場所を思い出すのでしょう。