何かが違う

その必死さは確実にウザく、仕事中だったのですぐに追い返したかったし、
あまりに頑張るのでほだされそうになったけど、でも何かが違うので断りました。
荷物の受け取りかと思ってドアを開けたら新聞の勧誘でした。
「最近嫌われている○○新聞です」
営業トークのツカミのつもりだったんだろうけど、それも何かが違うなあと。
その後、予想通りに景品だのビールが安くなるだのと矢継ぎ早に
あれこれサービスを説明したわけです。とにかく自分の成績にしたいと食い下がる。
決っして悪い人ではないんだろうけどね。
僕は現在、一身上の都合で新聞を取っていません。いちいち書くほどの都合じゃないので
割愛しますが、大きな目で見れば休止中で、いつかまた再開するかもしれない。
なので勧誘の彼に連絡先だけ教えてくれないかと、せめてものの親切心で頼んだら、
仮契約書を置く以外に手段はないと言われました。違うんだよな、やっぱり。
僕はできる限り、景品などの付加価値に惑わされずに物を選びたいと思っています。
活字の世界は職業的にもなおさら。でもなぜか新聞だけは昔から
記事や編集方針とは関係ないサービスで売ろうとするでしょ。
でなきゃ売れないんだというのは販売店の深刻な事情だと察します。
そうした町ごとにある販売店と記事を書く新聞社の人々との間には
確実な溝が横たわっているような気がしてならない。それがちょっと不愉快です。
1枚のドアを巡る攻防の末、彼は収穫なしで帰っていきました。
直後に思ったのは、記者よ渾身の記事を書けよ、でした。
もちろん「お前もな」と気の毒な彼に代わって自分にツッコミましたが。