フェルメールとレンブラント以外

絵画展に行ってきました。六本木・森アーツセンターギャラリーで開催中の
フェルメールとレンブラント』。副題は『17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち』
まったくもって不勉強なことですが、『真珠の耳飾りの少女』で有名なフェルメールと、
『夜警』でおなじみのレンブラントは、ほぼ同じ時代のオランダに生きた人でした。
レンブラントのほうが26年早く生まれたようだけど。
そんなわけで、八十年戦争と呼ばれるスペインからの独立戦争に勝利した
17世紀中盤からのオランダは、絵画界に黄金時代を呼び込んだそうな。
で、全60点の絵画展。しかしフェルメールとレンブラントの作品は各1点。
こういうパターンはよくあります。だから企画自体を非難したりしません。
あるひとつの時代の流行や様式がごっそりわかったり、
知らなかった画家に感動できたり、ステキなトピックはたくさんあります。
月並みに思うのは、1600年代の絵が長きに渡って大事にされてきたことなんです。
そこには多くの人たちの絵に対する愛や努力があったのでしょう。
そしてより率直に思うのは、17世紀のオランダにはこの絵画展で紹介された画家より
はるかに多くの絵描きがいて、その作品のほとんどは僕らの目に触れることなく
葬り去られた現実の厳しさです。
いいものだけが残るのは必然。そしてまた、残されない多数の分母の大きさによって
各時代のいいものは磨きがかけられる。そこにも自明の理があると思いました。
オレは分母のほうだなあ。それでもよりよき分子のためになるならいいか。
などと絵を眺めながら考えていました。絵画展の感想には不適当ですけどね。