手はフェア

人間の部位の中で、おそらくもっとも注目を集めるのは手じゃないかと思います。
目や唇も魅惑のかたまりだけど、動作の魅力では手には勝てないでしょ。
料理人、陶芸家、楽器演奏家エトセトラ。
その道に長けた人の手の動きは見飽きることがないよね。
ホムンクルスの図を思い出すまでもなく、手には脳が宿っているかのようで、
複雑な動きもさることながら、再現力の高さも不思議です。
手の器用さだけで人間に生まれてよかったと思うなあ。
僕のような不器用なヤツも可能性を加味してね。
僕は人の手をよく見ます。他愛もない話ですが、女性のどこを見るかと聞かれたら
やはり手と答えます。特に嫌いな手はありませんが、好きな手はあります。
という話題はそんなにいやらしくないでしょ。
なんせ手は人に見られることに慣れている部位でもあるし。
その一方、自分でも見慣れることがないのに見られている部位があります。
尻はその中の最上位じゃないでしょうか。
僕は、女性が案外男性の尻を見ている事実を知っています。
そして、そこに明確な好き嫌いがあることも承知しています。
だからちょっと気になる。僕のは好まれる尻なのか? 
いやしかし、生業を導き出す手ならともかく、自分でも常時確認不可能な尻で
好き嫌いを語られるのもなかなかです。
とは言え男だって女性の部位についてはフェチだの何だのと興味があるわけで、
そのへんやはり、無責任な言動を控えるべきだとしたら、
鍛錬によって可能性を拡大できる手に注目するほうがフェアな気がします。
って、春分の日に何を言い出すんだオレ。