認知しない!

自覚症状と呼ぶべきささやかな異変は2月の中頃からあった。
鼻づまりと、思い出したように飛び出すくしゃみ。それと微細な発熱感。
ゆえに何となくだるく、けれど食欲も体力も落ちることなく
おそらく風邪のひき始めだから注意すべしと自分を戒めてきた。
ところが3月に入っても同じような状況は断続的に続き、
昨日に至っては知らないうちに鼻水がつつぅっと垂れるようになった。
こんなこと、滅多にない。
「花粉症、決定じゃない?」
それが友人のにべもない診断でした。そうなのか? これが花粉症なのか? 
いや、風邪の初期症状じゃないのか? 
「2カ月近くも風邪のひき始めのほうがイヤじゃない?」
いや、イヤじゃない。むしろ風邪のほうがいい。
「そんなこと言っても、それは花粉症。遅いデビュー、おめでとう」
やれやれ。自分だけはと思ってきたのに。
いよいよ僕のコップも許容量を超えてしまったのだろうか。フタはできないのか? 
もっと大きなコップに換えることはできないのか......? 
体に関することは経験して初めてその深刻さがわかるものです。
でも、往生際が悪いと言われようと、僕はまだデビューするには早いし認知もしない。
ひとまず、花粉症によく似た症状が出ていると、そういう理解に留めておきます。
風邪のほうがいいなあ。医者に行って本当のことを告げられるのも気が引けるなあ。