流れ

目に見えないはずの流れが、手に取るようにわかった試合が昨日の甲子園でありました。
初出場の学校と、古豪と呼ぶべき高校。分が悪そうなのは初出場校だけど、
追いつかれながらも9回の表まで1点差で勝っていました。
しかしそこは古豪。9回裏に同点とし、一気呵成にゲームを決めようとした。
そこで上がったファウルフライ。それをキャッチャーがベンチの壁にぶつかりながらも
捕球してスリーアウト。持っていかれそうな流れを止めて延長戦に突入したわけです。
こうなると、流れってもんがどっちに転ぶかわからなくなります。
が、初出場校は10回の表でチャンスを潰すミスを犯し無得点。
そして10回裏にピッチャーの暴投で逆転サヨナラ負けを喫することになります。
9回の裏から10回の裏まで、多分30分程度だったでしょう。
長い試合の中では他にいくつも流れを決める布石はあったと思うけど、
とにかくその30分の中に勝敗を決する要素が凝集されていました。
結局のところ、ミスをすれば流れが遠ざかっていく。
それは野球に関わらず僕らの日常でも同じ結果を招きます。
でもたぶん、ミスをしないための練習はないんだと思うんです。
すべてのトレーニングは成功のために、ですから。
それでも起こるミスは、ミスを経験しないと次を防ぐ方法が見つからない。
恐ろしいことです。
それが財産だと言われても、すぐには納得できないほどの後悔に飲み込まれるだろうし。
などとやっぱり加熱気味に見ちゃうんですよね、高校野球。
怖いくらいに熱くなれるものを持てるのって、
それだけで人生の流れを変えるんだろうなあ。